2015年1月3日付けの日経新聞報道「パソコンロックし「身代金」要求 日本製ウイルス初確認 犯行予告も日本語で」にて、日本初のランサムウェアに分類されるウィルス(マルウェア)がセキュリティベンダー大手のシマンテック社により観測されたと報道されました。
毎年、年始年末にこうしたウィルス情報が出てくることは珍しくありませんが、今回の身代金要求ウィルスはパソコンの起動そのものにロックをかけられる悪質性もあり、また、日本国内で初の発見とも有りITセキュリティ界隈はやや騒ぎとなっております。
身代金要求ウィルス:ランサムウェアについては、こちらの記事を御覧ください。
ロック画面解除に身代金を要求される「ランサムウェア」に注意してください!Windows PC、iPhone、androidスマホなど幅広く世界で蔓延中!
予想される危険性と感染範囲
このウィルスの出処として、中国のオリジナル(中国のものもロシアの改変もののウィルスの可能性がありますが)をリビルドして作成された可能性が疑われています。
さらに、実際の画面情報など掲載ができませんがそこから推測されるところ、巨大掲示板2ちゃんねるの匿名の何者かによる作成も疑われています。
ただし、オリジナルがあるだけにフェイクではないとされており、実際にロック機能が作動するようなので注意が必要とされています。
現在、Windowsパソコンでの感染が主なようなので、気をつけるのは以下のとおりです。
- ソフトウェアの新規インストール
- FLASH、Adobe Reader、JAVAなどのアップデート要求の正常性確認
- あやしいサイト、アングラサイトへのアクセスを回避
- Internet Explorerの利用を控える
感染ルートがはっきりしないためさだかなことがいえませんが、防衛策をとりつつ不必要な操作をしばらくは控えたほうがよさそうです。
Google社による、Windows8.1の権限昇格問題など、少し騒がわしい2015年のはじまりです。